物を触った時にさらりとしているものもあれば、粘つくようなものもあったりしますが、それを数値で表そうとするとどのようになるのか考えた事はあるでしょうか。
それを知るために利用するのが粘度計です。
物体が装置の中を通る時間や速度、抵抗などの数値を測定して粘度を計ります。
計り方によっても必要な装置は変わってくるので、物体や状況に応じた粘度計を使う事で精度もよく適切に数値の測定ができるようになると覚えておきましょう。
粘度計は大きく分けて3種類ある
粘度計はいろんな種類がありますが、大きく分けると3つに分類する事ができます。
よく見かけるものの一つが、細管式のタイプです。
物体を細い管の中に通して流れていく時間と管の両はじの圧力の差から数値を出します。
特に歴史も古く、比較的安価でありながらも精度もそこそこ高いのが特徴です。
他にも落球式があり、ガラス管の中にまず測定する物体を満たします。
そこに球体を入れて落下していく時の抵抗や速度を測定して粘度を確認する事ができます。
失敗したと思ってもガラス管をひっくり返して再測定ができるという手軽さが魅力なのと、装置自体がコンパクトなのもよいところです。
回転式もあるのですが、別名B型式とも呼ばれています。
利用したい物質を用意し、そこに粘度計の部品を回転させながら抵抗によって測定する事が可能です。
いろんなタイプの装置がありますので、自分の使いやすいものや測定する物質に合わせて準備しておくと作業もスムーズにできます。
シェア率が高いのは回転式の粘度計!
様々な粘度計がある中でも、特にスタンダードとして現在広く使われているのは回転式のものです。
回転体の形によってB型とも呼ばれる単一円筒型回転式粘度計や、E型のコーンプレート型、共軸二重円筒型などを使っていきます。
回転数を変えていくことで測定する物体に与える流れを変えていくことができるので、非ニュートン流体の物質にも利用できるのがよいところです。
構造自体も簡単で操作性もシンプルで分かりやすいだけでなく、測定する範囲も広いなどのメリットが数多くあります。
回転式であれば簡易な実験から精密実験までいろんな状況に対応する事ができることもあって、今では主流として使われるようになっているのでしょう。
これから利用を検討しているのであれば、回転式のものから選んだ方が長く使えてとても重宝する事は間違いありません。
シェア率も高い分だけ選ぶ幅も広いですから、料金面からも使いやすいものを選んで様々なものの粘度を測定しましょう。